今回は、「辞める」の表現について学んでいきます。
「retire」「resign」「quit」「leave」「step down」などがありますね。
どんな場面で使うのか見ていきましょう。

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「retire」「resign」「quit」「leave」 の違いと使い方
retire
「退職する」「引退する」
※ 一定の年齢を迎えて仕事を終えるとき。
※ スポーツ選手・競技からの「引退」にも使われます。
※ 人生の一区切り・自然な流れの印象
例:My father retired at the age of 65.(父は、65歳で定年退職しました。)
例:She retired from the company after 30 years of service.(彼女は30年間勤めた会社を退職しました。)
※ retire は「〜から退く」ため、from がよく使われます。
※ スポーツでの使い方(注意)
例1. 試合途中の棄権:
The soccer player had to retire from the game because of his injury.(そのサッカー選手は、負傷のため、その試合を途中で棄権しました。)
例2. 競技生活からの引退:
The soccer player had to retire because of his injury.(そのサッカー選手は、負傷のため、競技生活から引退せざるを得ませんでした。)
※ from the game があると「試合途中の棄権」、ないと「選手としての引退」になりやすい。
※ なお、現代英語では試合途中の棄権には withdraw / pull out がより一般的です。
※ retire も誤りではありませんが、やや古風・公式寄りに響くことがあります。
resign
「辞職する」「辞任する」
※ 公式に職・役職を離れるときに使うフォーマルな表現。
※ 自発的な辞任だけでなく、責任を取って辞める場合も含まれます。
※ 役職・地位と相性が良い
例:The president took responsibility and resigned.(社長は、責任を取って辞任しました。)
例:She resigned from her position as manager.(彼女はマネージャーの職を辞任しました。)
※ resign は「〜の職・役職から辞める」ため、from がよく使われます。
例:He submitted his resignation letter.(彼は、辞表を提出しました。)
※ resignation letter は、正式に辞職を伝える書面です。
※ 英語圏(特に米国)では、
two weeks’ notice(2週間前通知) を出すのが一般的な慣習です。
例:She gave her two weeks’ notice.(彼女は2週間前に退職の意思を伝えました。)
※ 法律上の義務ではないことも多いですが、ビジネスマナーとして期待されることが一般的です。
quit
「(意思をもって)やめる」
※ 感情・決断がにじむ
※ カジュアルで口語的
※ 仕事以外(習慣・癖)にも使えます。
例:I quit my job last month.(私は先月、仕事を辞めました。)
例:I quit staying up late.(夜更かしをやめました。)
※ quit は目的語を直接取ります。前置詞は不要。
※ 過去形・過去分詞は quit / quit が一般的( quitted も存在しますが、ほぼ使われません。)
※ 英語圏では quit は日常的に使われる普通の表現ですが、日本語の「辞める」より、やや軽く・個人的な決断の印象があります。
leave
「去る」「離れる」「辞める」
※ 直接的すぎず、穏やかな言い方
※ 「会社・場所から離れる」イメージ
※ 理由をぼかしたいときにも便利です。
※ 過去形、過去分詞形:left
例:I don’t want to leave because this is a great company.(ここはとても良い会社なので、辞めたく(離れたく)ありません。)
例:A: I heard John left the company.(ジョンが会社を辞めたって聞いたよ。)
B: Yeah, he quit last week. He got a better offer.(うん、先週辞めたよ。もっと良い条件のオファーをもらったんだ。)
※ leave は事実のみ。quit は理由・意思が見えやすい表現です。
※ leave は目的語を直接取ります。(leave the company / leave the office)
いろいろな「辞める」
- step down …「退く」「身を引く」
※ 責任・役職・プロジェクトから降りる
※ 完全に会社を辞めるとは限らない
※ 「一段降りる」イメージ
例: I am stepping down from the project.(そのプロジェクトから身を引きます。)
例:I am stepping down as manager.(マネージャーの職を退きます。)
「辞めさせられる」表現の違い
ここまでは 自分の意思で辞める表現を見てきましたが、ここでは会社側の判断で職を失う場合の表現です。
英語では状況や言い方の配慮によって、動詞が変わります。
- be fired …「クビになる」
※ 業績不振・規則違反・態度など、本人に原因があるニュアンスです。
※ かなりストレートでカジュアル
例:He was fired for being late too often.(彼は遅刻が多すぎてクビになりました。)
※ 日常会話ではよく使われますが、言い方は強め。
- be laid off …「解雇される」「レイオフされる」
※ 会社の経営事情・業績悪化・人員整理が原因で、本人に非はありません。
※ ニュース・ビジネス文脈でよく使われます。
例:She was laid off due to budget cuts.(予算削減のため、彼女はレイオフされました。)
※「仕方がなかった」というニュアンス。
- be let go …「解雇される(やわらかい言い方)」
※ be fired / be laid off の婉曲表現
※ 理由をぼかしたいときに、会話でよく使われます。
例:He was let go last month.(彼は先月、解雇されました。)
※ 実際には fired / laid off の両方をやんわり言う表現です。
※ 会話では、理由を詮索しない配慮として使われることもあります。
- be dismissed …「解雇される」
※ フォーマル・書き言葉の表現で、契約・規則・公式判断の響きがあります。
※ 法律・会社文書・ニュース向き
例:The employee was dismissed for misconduct.(その従業員は、不正行為により解雇されました。)
一口コラム
「優良企業」の言い方いろいろ
英語で「優良企業」と言いたいとき、blue-chip company / first-rate company / Fortune 500 companyといった表現がありますが、使われる場面やニュアンスは少し異なります。
- blue-chip company
安定性・信頼性が高く、長期的に評価されている企業。
投資・ビジネス寄りのややフォーマルな表現です。
- first-rate company
規模よりも「質の高さ」に焦点を当てた言い方。
会話でも書き言葉でも使いやすく、評価として万能です。
- Fortune 500 company(米国)
売上規模で選ばれるアメリカの代表的な大企業。
「誰もが知る一流企業」という分かりやすさがあります。
日常会話では a great company が最も自然ですが、文章や説明では、これらの表現を使うと意味が具体的になります。
まとめ
retire は、定年や引退の年齢に達して退職する時、またはスポーツ選手などが現役を引退する時に、resign は、フォーマルな表現で公式に職や役職を離れる場合に、quit は、カジュアルな表現で、意思をもって何かをやめるときに使います。
leave は、比較的穏やかに「辞める」「その場を離れる」ことを表す表現です。step down は、「退く」という意味で、役職や立場から一段下がるようなイメージがあります。
ちなみに、転職を考えている、は I’m thinking about changing jobs. で、change を使います。
I hope your career change works out well.
その転職がうまくいきますように。
おまけ
間違いやすい「辞める」表現
- 私は仕事を退職しました。
❌ I retired my job.
⭕ I retired from my job.
※「退職する」の意味では通常 retire from を使います。
- 私は会社を辞めました。
❌ I resigned my company.
⭕ I resigned from the company.
- 私は自分の職を辞任しました。
⭕ I resigned from my position.
※ resign は通常 resign from ~ の形で使われます。
覚えておくと便利なイディオム
call it quits …「(これ以上続けず)やめる」「終わりにする」
※ 何をやめるのかは、文脈に委ねられる
※ 仕事・関係・活動・勝負など、幅広く使われる
※ 口語的で、ややカジュアルな表現です。
例:After 20 years, they decided to call it quits.(20年続けた末、彼らは終わりにすることを決めました。)
※ 仕事かもしれないし、関係かもしれない。詳細をぼかしたいときに便利な言い方。


