本日は、「希望する」「願う」「祈る」などを表す英語表現について学習しましょう。
日頃、「こうなったらいいなぁ。」「こうだったらいいのに… 」と思うことはありませんか?
そう感じるのは外国の方も同じです。
英語では、この気持ちを表すときに hope / wish / pray がよく使われます。
今回は、「hope」「wish」「pray」「want」「desire」のそれぞれの違いと自然な使い方を見ていきましょう。

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「hope」「wish」「pray」 の違いと使い方
hope
「〜であればいいなぁと思う」「〜を望む・期待する」「希望」
◆ 基本イメージ
※ 実現の可能性がある願い
※ 現在・未来に対する前向きな期待
※ 日常会話で最もよく使われます。
※ 起こりうること、まだチャンスがあることに使うのがポイントです。
用法1:hope +(that)+ 主語 + 動詞
※ hope の後ろの名詞節では、内容が未来のことでも現在形がよく使われます。
(未来形を使っても文法的にはOK。)
例:I hope you feel better soon.(早く良くなるといいね。)
例:I hope you’ll feel better soon.
※ will を使うと、話し手の気遣い・励ましの気持ちが少し強くなります。
get well ほど「長期の回復」や「深刻さ」は強調されません。
例:I hope you get well soon.(早く良くなりますように。)
※ 病気やケガから完全に回復することに焦点があります。
※ お見舞いカードやメッセージでよく使われ、feel better よりややフォーマル・定型的な表現です。
例:I hope it doesn’t rain tomorrow.(明日雨が降らないといいな。)
用法2:hope to + 動詞
「〜したいと思っている」「〜できたらいいと思っている」
例:She hopes to pass the exam.(彼女は試験に合格したいと望んでいます。)
※ ❌ hope something impossible
(明らかに不可能なことには通常使いません。)
用法3:hope for + 名詞
「〜を望む」「期待する」
例:Let’s hope for the best!(最善の結果を期待しましょう。)
例:I’m hoping for good news.(良い知らせを期待しています。)
wish
「〜だったらいいのになぁ」「〜であればよかったのに」「願う」
◆ 基本イメージ(用法1)
※ 現実と違うことへの願い
※ 実現が難しい、不可能
※ 後悔・空想・残念な気持ちを含みます。
※ 時制を一段下げる(仮定法)のが最大の特徴です。
用法1:現実と違う願い(仮定法)【★基本】
◎ 現在のこと → 過去形
例:I wish I were a little younger.(もう少し自分が若ければいいのになぁ。)
※ 事実は、あまり若くない。
※ 文法上は were(会話では was もよく使われます。)
◎ 過去の後悔 → 過去完了
例:I wish I had studied harder.(もっと勉強しておけばよかった。)
※ 実際には、あまり勉強しなかった。
※ 日常の軽い後悔には、
I wish I hadn’t eaten so much. (あんなに食べなければよかった。)のような言い方もよく使われます。
<補足> 他人の行動に対する不満・要望(wish + would)
例:I wish you would listen to me.(私の話を聞いてくれたらいいのに。)
※ 相手の行動が変わらないことへの不満やもどかしさを表し、自分ではコントロールできない相手の行動に使います。
用法2:相手の幸運を願う(定型表現)
※ wish + 人 + 名詞
※ 仮定法ではありません。
例: I wish you a Merry Christmas and a Happy New Year.(良いクリスマスと新年を。)
例:I wish you and your family all the best.(ご家族のご多幸をお祈りします。)
※ カードやスピーチ、メールで定番です。
用法3:フォーマルな「〜であれば」
※ If you wish (to) …
※ 丁寧な言い換え表現
例:If you wish to make a reservation, please contact us.(ご予約をご希望であればご連絡ください。)
※ 案内文・ビジネス向き
用法4:wish for ~/make a wish
「〜を願う」「願い事をする」
※ ここでの wish は、「叶う/叶わない」を区別せず、願い事をする行為を表します。
(※仮定法の wish とは用法が異なります。)
例:I wished for my family’s health at the shrine.(神社で家族の健康を願いました。)
※ make a wish(願い事をする)は非常によく使われます。
pray
「(神様・仏様などに)祈る」
◆ 基本イメージ
※ 人の力を超えた存在に祈る
※ 切実・深刻・厳かな願い
※ 命・運命・一年の無事など。
例:I pray for your safety.(あなたの無事を祈っています。)
例:Maria prayed for a miracle.(マリアは奇跡を祈った。)
※ hope、wish よりも重みのある表現です。
いろいろな「願う」
- want …「〜がほしい」「〜したい」
※ 日常的な欲求・希望(カジュアル)
例:I want to travel abroad. (海外旅行がしたい。)
- desire …「〜を強く願う」「切望する」
※ want よりも強く、書き言葉・フォーマル寄り。
例:He desires to become an astronaut.(彼は、宇宙飛行士になることを切望している。)
一口コラム 🌱
◆ I wish. の本当の使い方
I wish. …「そうだったらいいけどね」「はいはい(笑)」「無理でしょ」
※ 会話では、本気で願っているわけではなく、皮肉・軽い否定・現実的な反応として使われることがあります。
例:A:You’ll win the lottery someday!(いつか宝くじ当たるよ!)
B:I wish.(そうだったらいいけどね。)
※ 現実的には無理だと思っているニュアンス
※ 宝くじや大成功など、現実的に起こりにくい話題でよく使われます。
※ 本気で願っている場合は、文を続けて言います。
例:I really wish I could win the lottery.(本当に当たったらいいのに。)
まとめ
英語の hope / wish / pray は、どれも日本語では「願う」と訳されがちですが、実現の可能性・現実との距離・気持ちの強さによって使い分けられます。
hope は、まだチャンスがあり、起こりうることに対する前向きで現実的な期待、
wish は、現実とは違うことや、変えられない過去への後悔や空想、
pray は、人の力を超えた存在に委ねる切実な祈り、
また、want は単純な欲求や希望、
desire はそれよりも強く、ややフォーマルな「切望」を表します。
「どれくらい現実的か」「自分でコントロールできるか」「気持ちの重さはどれくらいか」― これらを意識すると、英語の「願う・祈る」表現は自然に使い分けられるようになります。
We want what we desire, hope for what may happen, wish for what cannot change, and pray for what is beyond us.
人は欲しいものを求め、起こりうることに hope し、変えられないことを wish し、自分の力を超えたことを pray する。

おまけ
◆ 祈る表現
※「〜でありますように」という祈りの表現は、May + 主語 + 動詞原形でも表せます。
例:May you be happy.(あなたが幸せでありますように。)
※ be 動詞は原形 be を使用。
※ やや格調高い表現(祝福・祈りの場面で使用します。)
(補足)「〜でありますように」という祈りは、May + 主語 + 動詞原形 のほか、pray / let / hope などの表現でも表せます。
◆ 自然な一言フレーズ
例:Hope so.(そうだといいね。)
例:Wish me luck!(幸運を祈って!)
例:I’m praying for you.(あなたのことを祈ってる。)


