「slip」「skid」「slide」など ☆“滑る” 表現の違いについて

類義表現

今回は、「すべる」の英語表現について学んでいきます。
  
「slip」「skid」「slide」「glide」「skim」などがありますね。
どんな場面で使うのか見ていきましょう。
  

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「slip」「skid」「slide」 の違いと使い方

slip

「(うっかり)滑る」
  
※ 滑りやすい表面などが原因で、人や物が意図せず滑ったり、位置がずれたりすることを表します。
※ 人については、足を滑らせてバランスを崩す場面でよく使われます。
  
※ よくある場面
 ・濡れた床・氷など滑りやすい場所
 ・階段やタイルの上
  
※ slippery:滑りやすい、(ツルッとして)つかみにくい
 
  
  
例:I slipped on the wet floor.(濡れた床で滑りました。)
  
  
例:She almost slipped on the stairs.(彼女は階段で滑りそうになりました。)
  
  
例:I slipped and twisted my ankle.(滑って足首をひねりました。)
  
  
  

skid

「(勢いで)横滑りする」「スリップする」
  
※ 勢いのついた人・物・乗り物などが、路面や床とのグリップを失い、進行方向や向きのコントロールがきかなくなって滑ることを表します。
※ 特に、車・バイク・自転車などが道路上で制御を失って滑る場面でよく使われます。
  
※ よくある場面
 ・雨・雪・氷で滑りやすい道路
 ・急ブレーキやカーブの最中
  
  
  
例:Cars can skid on icy roads.(車は凍った道路でスリップすることがあります。)
 ※ 日本語では「車がスリップする」と言いますが、英語では、車が路面で滑る場合 skid がよく使われます。
  
  
例:He skidded across the floor.(彼は床の上をザーッと滑りました。)
  
  
例:The motorcycle skidded to a halt in a cloud of dust.(そのオートバイはスリップして、砂埃をあげながら止まりました。)
  
  
  

slide

「滑る」「滑らせる」
  
※ 人や物が、表面に接したまま滑るように移動することを表します。
※ 意図的に滑らせる場合にも、自然に滑って動く場合にも使えます。
※ smoothly(なめらかに)と一緒に使われることもあります。
  
※ よくある場面
 ・床や台の上で物を動かす
 ・氷・雪・坂などを滑って移動する 
  
※ 過去形・過去分詞:slid
  
  
    
例:The kids were sliding down the hill.(子どもたちは、丘を滑り降りていました。)
  
  
例:He slid the glass smoothly across the counter.(彼は、グラスをカウンターの上でなめらかに滑らせました。)
  
  
例:He slid his hand into his pocket.(彼は手をポケットに滑り込ませました。)
  
  
  

いろいろな「滑る」

glide

「(静かに・優雅に)滑る」「なめらかに動く」
  
※ 抵抗をあまり感じさせず、スーッとなめらかに移動する様子を表します。
※ 静かさ・軽やかさ・優雅さを感じさせることが多い表現です。
  
※ よくある場面
 ・水面や氷の上
 ・空中や広い空間を静かに移動するとき
  
  
  
例:The swan glided across the lake.(白鳥が湖の上を優雅に滑っていきました。)
  
  
例:The figure skater glided over the ice.(フィギュアスケート選手は、氷上をなめらかに滑りました。)
  
  
  

skim

「(表面を)かすめるように滑る」
  
※ 表面すれすれを移動したり、表面に軽く触れながら進んだりすることを表します。
  
※ よくある場面
 ・水面すれすれを進む
 ・表面ギリギリを速く移動する
  
  
    
例:The bird skimmed over the surface of the lake.(鳥が湖の表面すれすれを滑るように飛んだ。)
  
  
例:The plane skimmed the treetops. (飛行機が木の梢(こずえ)すれすれを飛んだ。)
  
  
  

slip を使った表現

🍀 a slip of the tongue
「うっかりした言い間違い」「失言」
  
※ うっかり言い間違えたり、意図していなかったことを口にしてしまったりしたときに使われ、発言上のミスに焦点があります。
※ 日本語の「口が滑る」と似ていますが、特に言い間違いを表す場合によく使われます。
  
  
例:It was just a slip of the tongue.(ただの言い間違いです。)
  
  
  
🍀 let something slip
「うっかり~を漏らす」「口を滑らせる」
  
※ 日本語の「秘密などをうっかり話してしまう」という意味の「口が滑る」には、let ~ slip がよく使われます。
  
  
例:She let the secret slip.(彼女はうっかり秘密を漏らしてしまった。)
  
  
  
🍀 slip one’s mind
「うっかり忘れる」「ど忘れする」
  
※ 覚えていたことが、ふっと頭から抜けてしまったときに使われます。
  
  
例:Sorry, it completely slipped my mind.(ごめん、すっかり忘れてた。)
  
  
  
◎ slip の「するっと滑る」というイメージから、口から言葉がうっかり出たり、記憶が頭からすり抜けたりする表現にも使われます。
  
  
  

一口コラム 🌱

💡「ジョークが滑る」は英語で?
  
  
◎ 日本語では、冗談がウケなかったときに「滑る」と言いますが、英語では slip や slide は通常使いません。
  
  
例:The joke fell flat.(そのジョークは滑った/ウケなかった。)
  
例:My joke didn’t land.(私のジョーク、滑っちゃった。)
  
※ fall flat は、期待した反応が得られず「不発に終わる」というイメージです。
※ land は、ジョークなどが「うまく伝わる・狙いどおりの反応を得る」という意味でも使われます。not land なら「うまく伝わらない・ウケない」という意味になります。
  
  
  

まとめ

英語では、どのように「滑る」のかによって使う動詞が変わります。

・slip:意図せずツルッと滑る、足元などが滑ってバランスを崩す
・skid:勢いのある人・物・乗り物などが、グリップを失って横滑りする
・slide:表面に接したまま滑るように移動する/滑らせる
・glide:抵抗を感じさせず、スーッとなめらかに進む
・skim:表面すれすれを移動する/表面に軽く触れながら進む
  
同じ「滑る」でも、slip は「ツルッ」、skid は「ザーッ」、slide は「ツーッ」、glide は「スーッ」、skim は「サーッ」というように、動きをイメージすると使い分けやすくなります。
  
  
Learn the differences, and your English will glide.
違いを知れば、英語はなめらかに進む。
  

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