悪気はなくても、相手が気を悪くするかもしれないことを伝えなければならない場面があります。
また、何気なく言ったひと言で相手を不快にさせてしまい、「悪気はなかったんだ」と後からフォローしたいこともあります。
そんなときに使われる英語表現のひとつが No offense. です。
今回は、No offense. の意味や使い方、返答に使われる None taken.、さらに「悪気はない」「気を悪くしないで」を表す関連表現について、例文とともに見ていきましょう。
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No offense. の意味と使い方
No offense. は、相手が気を悪くする可能性のあることを言う前後に、「悪気はないよ」「気を悪くしないで」という意味で使われる表現です。
No offense, but … の形で、批判や率直な意見を言う前のクッションとしてよく使われます。
ただし、No offense. を付けても、後に続く内容そのものが失礼であれば、相手を不快にさせることがあります。
カジュアルな表現なので、特にビジネスなどでは使う場面に注意が必要です。
※ offense は、この場合「侮辱」「気分を害すること」などを表す名詞です。
例:A: That joke wasn’t very funny. No offense.(そのジョーク、あんまり面白くなかった。悪く思わないでね。)
B:None taken. I need better jokes.(気にしてないよ。もっといいジョーク考えなきゃね。)
※ None taken. は、No offense taken.(気を悪くしていません)の省略された表現で、「気にしてないよ」「悪く思ってないよ」という意味で使われます。
例:A:No offense, but I think your taste in music is a little unusual.(悪気はないのだけど、あなたの音楽の趣味はちょっと変わっているね。)
B:I know it’s unusual, but I like this kind of music.(ちょっと変わってるのは分かってるけど、こういう音楽が好きなんだ。)
例:A:No offense, but I think your presentation could be clearer.(悪気はないんだけど、プレゼンはもう少し分かりやすくできると思うよ。)
B:Thanks for your honesty. I’ll work on it.(率直に言ってくれてありがとう。改善してみるよ。)
「悪気はない」を表す英語
- I didn’t mean to offend you. …「気を悪くさせるつもりはなかった」
※ offend …(人)の気分を害する
例:A:You didn’t have to make fun of my cooking.(私の料理をからかわなくてもよかったじゃない。)
B:I’m sorry. I didn’t mean to offend you. I was only joking.(ごめん。気を悪くさせるつもりはなかったんだ。ただ冗談を言っただけなんだ。)
- I’m sorry I offended you. … 「気分を害してしまってすみません。」
例:A:I’m sorry I offended you. I shouldn’t have said that.(気分を害してしまってごめんなさい。あんなこと言うべきじゃなかった。)
B: That’s okay. I know you didn’t mean it.(大丈夫。悪気がなかったのは分かってるよ。)
- No hard feelings. … 「悪く思わないで。」「恨みっこなし。」
※ 意見の対立や競争、トラブルなどがあった後に、相手と友好的な間柄を保ちたい場合に使います。
例:A: I know that we disagreed about the project, but no hard feelings. (プロジェクトについては意見が合わなかったけど、悪く思わないで。)
B:No worries. Let’s just focus on making it a success.(心配ないよ。プロジェクトを成功させることに集中しよう。)
〈参考〉クッション言葉
- I hate to tell you this, but… … 「こんなことは言いたくないが、、」
- I don’t mean to be rude, but … … 「失礼なことを言うつもりはないですが、、」
- With all due respect, … …「失礼ながら」「お言葉ですが」
※ 相手への敬意を示しながら反対意見を述べる表現ですが、文脈や言い方によっては強い反論に聞こえることもあります。
一口コラム 🌱
offend と spite
offend は「(人)の気分を害する」「不快にさせる」という意味で、必ずしも意図的とは限りません。
例:Did I say something to offend you?(何か気に障るようなことを言いましたか?)
一方、out of spite は「腹いせに・悪意から」という意味で、意図的な悪意があることを表します。
例:He might have said that out of spite.(彼は悪意から(腹いせに)そう言ったのかもしれません。)
まとめ
No offense. → 「悪気はないよ」「気を悪くしないで」
No offense, but … → 相手が気を悪くしそうな意見を言う前のクッション
None taken. → 「気にしてないよ」「気を悪くしてないよ」
I didn’t mean to offend you. → 「気を悪くさせるつもりはなかった」
I’m sorry I offended you. → 「気分を害してしまってすみません」
No hard feelings. → 「恨みっこなし」「悪く思わないで」
No offense. は便利な表現ですが、付け加えるだけで失礼な内容が丁寧になるわけではありません。相手との関係や場面、後に続く内容にも注意して使いましょう。
英語でも日本語でも、ちょっとしたクッション言葉が会話をやわらかくしてくれることがあります。
Kind words can make a difficult message easier to hear.
思いやりのある言葉は、伝えにくいことを少し受け取りやすくしてくれます。


