「tough」「hard」「solid」など ☆“硬い” 表現の違いについて

類義表現

石やお肉、絆など、いろいろな場面で使う「硬い」という言葉。
日本語では一言で済んでしまいますが、英語では対象によって使う単語が変わります。
  
本日は、「硬い」という意味の英単語について学習していきましょう。
「tough」「hard」「solid」「stiff」「firm」「rigid」などを使った表現があります。
  

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「tough」「hard」「solid」の違いと使い方

tough

「硬い」「丈夫な」「困難な」
  
肉などが「硬くて噛み切りにくい」という場合によく使われます。
  
※ 素材などが丈夫で、簡単には壊れたり破れたりしないことも表します。
※ a tough decision(つらい決断)のように、忍耐や精神力を要する「困難な」という意味でも使われます。
hard も「難しい・大変な」という意味で使われますが、tough は困難さや厳しさを強く感じさせる場合によく使われます。
  
  
  
例:The chicken was overcooked and turned out really tough.(そのチキンは火を通しすぎて、とても硬くなってしまった。)
  
※ tough(硬い、噛み切りにくい)↔︎ tender(柔らかくて食べやすい)
  
    
  

hard

「硬い」「堅固な」
  
物などが硬い。(手触りや質感。)
※ 力を入れても曲がらない、押してもへこまない
  
※ また、hard は「(単純に)難しい」という意味でも非常によく使われます。(例:This test was hard. このテストは難しかった。)
  
  
  
例:Sam broke the hard tiles with his elbow.(サムは、硬い瓦をひじで叩き割った。) 
    
  
例:Diamonds are one of the hardest natural substances.(ダイヤモンドは、最も硬い天然物質の一つです。)
  
  
  

solid

「固体の」「中身の詰まった」「しっかりした」
  
※ 名詞で「固体」という意味もあります。
※ 形容詞では、物が「しっかりした」という意味のほか、考え・計画・実績などが「堅実な・確かな」という意味でも使われます。
  
ぎっしり中身が詰まっていて空洞がなく、しっかりとしたニュアンス。転じて、証拠や支持のように「揺るがない」ものにも使われます。
  
  
  
例:The ice on the lake was so solid that we could walk on it safely.(湖の氷はしっかりと固まっていて、安全に歩くことができました。)
  
  
例:He has solid support from voters.(彼には、有権者からの固い支持があります。)
  
  
例:The soccer team is very strong with a solid defense.(サッカーチームは堅い守備で非常に強い。)
   
   
  

いろいろな「硬い」

stiff

「硬い」
  
体や表情が硬い場合に使えます。
※ 動きにくい、硬くて柔軟性がないニュアンス。
  
  
例:I’m stiff and I can’t touch my toes without bending my knees.(体が硬くて、膝を曲げないとつま先に触ることができないんだ。)
  
  
例:I have a stiff neck.(首が凝っているんだ。)
 ※ 筋肉が硬くなって首が凝る。
 ※ My neck is stiff. も同じ意味。よりカジュアル。
  
  
例:You guys look stiff! Just smile!(みんな緊張して硬くなってるよ!笑って!)
 ※ 写真を撮る時などに使います。
  
  
  

firm

「硬い」
  
※ 押しても簡単にはへこまない、柔らかすぎずしっかりした状態を表します。
※ 意見・決意・態度などが「確固とした」という意味でも使われます。
  
  
例:We ended the meeting with a firm handshake.(商談は固い握手で締めくくられた。)
 ※ firm handshake は、弱々しくない「しっかりとした握手」を表します。
  
  
例:The mattress is very firm, providing good support for your back.(マットレスはとても硬く、背中をしっかりと支えてくれる。)
 ※ hard は「硬すぎる」という不快な印象になることがありますが、firm は「柔らかすぎず、しっかり支える」というニュアンスでよく使われます。
  
   
  

rigid

「硬い」
  
曲がったり変形したりしにくく、柔軟性がない状態を表します。
※ 規則・考え方などが「融通が利かない・厳格な」という意味でも使われます。
  
フォーマル、技術的寄りの単語です。日常会話では少し堅く聞こえます。
  
 
例:This wire is designed to be rigid to prevent deformation.(この針金は、変形を防ぐために硬く作られています。)
  
  
  

早見表

単語    イメージよく使う対象
hard基本的な「硬い」石、床、表面など
tough噛み切りにくい/丈夫で壊れにくい肉、素材など
solid固体・中身が詰まってしっかりしている木材、構造、証拠など
stiffこわばって柔軟に動かない筋肉、関節、姿勢など
firm柔らかすぎず、しっかりしているマットレス、果物、握手、態度など
rigid曲がらない/柔軟性がないプラスチック、規則、考え方など 

  
  

一口コラム 🌱

💡 日本語の「堅い・固い」を英語にすると?
  
  
◎ 日本語の「口が堅い」「絆が固い」のような比喩的な「堅い・固い」は、hardtough ではうまく表せません。
  
  
口が堅い
  
→ He can keep a secret.(彼は口が堅い。)
  
→ He’s very discreet, so you can trust him.(彼はとても慎重で口が堅いので、信頼できます。)
  
keep a secret は「秘密を守る」という直接的な表現、discreet は秘密や個人的なことを不用意に話さない「慎重さ」を表します。
  
  
固い絆」 
  
→ He and I have a strong bond.(彼とは固い絆で結ばれています。)
  
  
頭が固い」 
  
→ He is stubborn and won’t listen to other people’s opinions.(彼は頭が固く、人の意見を聞こうとしません。)
  
→ He is set in his ways.(彼は考え方が固く、なかなか変えようとしません。)
 
  
意志が固い」 
  
→ She is determined to achieve her goal.(彼女は目標を達成するという固い意志を持っています。)
  
  
   
※ 日本語では同じ「堅い・固い」という言葉を使っても、英語では表したい意味に合わせて表現を選ぶのがポイントです。
  
  
  

まとめ

英語では、日本語の「硬い」を一つの単語ですべて表すことはできません。
hard は物理的な硬さを表す最も基本的な表現、tough は肉の噛み切りにくさや素材の丈夫さ、solid は中身が詰まってしっかりしている状態を表します。
  
stiff は体などがこわばって柔軟に動かない状態、firm は柔らかすぎずしっかりした状態、rigid は曲がったり変形したりしない柔軟性のなさを表します。
    
「何が硬いのか」「どのように硬いのか」を考えると、適切な単語を選びやすくなります。
  
  
Stay firm, but stay flexible.
しっかりと、自分らしく。でも柔軟に。
  

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