kill は「〜をころす」という意味でよく知られている単語です。
一方、日常会話では、kill time(時間をつぶす) や You’re killing it!(絶好調だね!) など、「命を奪う」という本来の意味から離れた比喩的な表現もよく使われます。
今回は、kill の基本的な意味と、会話で使われるさまざまな表現を例文とともに見ていきましょう。
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「kill」基本的な意味
「ころす」「死なせる」
※ kill は、人や動物などの命を奪うことを表す基本的な動詞です。
※ 人が意図的に「ころす」場合だけでなく、事故・病気・災害などによって「死なせる」という場合にも使われます。
例:The hunter killed the bear.(その猟師は熊をころしました。)
例:The disease killed thousands of people.(その病気によって何千人もの人が亡くなりました。)
また、kill の持つ強いイメージから、実際に命を奪うという意味だけでなく、「ひどく苦しめる」「圧倒する」「完全にやっつける」など、さまざまな比喩表現にも使われます。
kill を使ったよくある表現
kill time
「時間をつぶす」
※ 待ち時間などを、何かをしながら過ごすことを表します。
例:I have an hour to kill before my flight.(フライトまで1時間あります。)
例:Let’s kill some time browsing the shops.(お店を見ながら時間をつぶそう。)
be killing me
「ひどくつらい」「耐えられない」
※ ~ is killing me. は、痛み・暑さ・疲労・出費などが「ものすごくつらい」「参っている」と強調するときに使われます。
もちろん、本当に命にかかわるという意味ではありません。
例:My feet are killing me after walking all day.(一日中歩いて、足が痛くてたまらない。)
例:The heat is killing me.(この暑さ、もう耐えられない。)
例:These electricity bills are killing us.(この電気代の高さには本当に参っています。)
また、待ちきれない気持ちを表すこともあります。
例:The suspense is killing me!(この先どうなるのか、気になって仕方ない!)
You’re killing me!
※ 状況や言い方によって意味が変わるカジュアルな表現です。
相手がおかしなことを言ったときには、「笑わせないで!」「もう、おかしすぎる!」という意味になることがあります。
一方、相手の言動に困っているときには、「もう勘弁してよ」「参ったよ」という意味にもなります。
例:You’re killing me! I can’t stop laughing.(笑わせないでよ!笑いが止まらない。)
例:Come on, you’re killing me. Just tell me what happened.(もう勘弁してよ。何があったのか教えてよ。)
※ 声のトーンや状況によって意味が変わるため、文脈から判断することが大切です。
I’d kill for ~
「~が欲しくてたまらない」「~できたら最高」
※ I’d kill for ~ は、何かをものすごく欲しいときに使われるカジュアルな誇張表現です。
文字通り「そのためなら人をころす」という意味ではありません。
例:I’d kill for a cup of coffee right now.(今、コーヒーが飲みたくてたまらない。)
例:I’d kill for a day off.(一日休みが取れたら最高なのになあ。)
また、would kill for ~ の形で、「~をものすごく欲しがるだろう」という意味でも使われます。
例:A million girls would kill for that job.(大勢の女性が、その仕事を喉から手が出るほど欲しがるでしょう。)
※ 映画『プラダを着た悪魔』でも登場する表現です。
Would it kill you to ~?
「~してくれてもいいんじゃない?」「~するくらいいいでしょ?」
※ 直訳すると「~したら死ぬの?」となりますが、実際には相手に対する皮肉・不満・苛立ちなどを込めて使われる表現です。
例:Would it kill you to help me with the dishes?(お皿洗いくらい手伝ってくれてもいいんじゃない?)
例:Would it kill you to say “Sorry”?(「ごめん」くらい言ってもいいんじゃない?)
It wouldn’t kill you to ~. という形も使われます。
例:It wouldn’t kill you to say “Thank you.”(「ありがとう」くらい言ってもいいでしょ。)
※ 親しい間柄では冗談っぽく使われることもありますが、言い方によっては相手を責めるように聞こえるため、使う場面には注意しましょう。
dressed to kill
「人目を引くほど魅力的に着飾って」
※ とても魅力的・華やかな服装をしていることを表す慣用表現です。
例:She was dressed to kill at the party.(彼女はパーティーで、人目を引くほど華やかに着飾っていました。)
kill を使ったその他の表現
You killed it!
「最高だった!」「やったね!」
※ パフォーマンスや仕事などを、とてもうまくやり遂げた人を褒めるカジュアルな表現です。
例:You killed it on stage tonight!(今夜のステージ、最高だったよ!)
You’re killing it!
「絶好調だね!」「すごくうまくやってるね!」
※ You killed it! が終わったことについて褒めるのに対して、You’re killing it! は、今まさにうまくやっていることや最近の活躍について使われます。
例:You’ve already finished three projects this week. You’re killing it!(今週もう3つもプロジェクトを終えたの?絶好調だね!)
kill the pain
「痛みを鎮める」
例:This medicine should kill the pain.(この薬で痛みが和らぐはずです。)
kill the mood
「雰囲気を壊す」「しらけさせる」
例:He killed the mood with his rude comment.(彼は失礼な発言で、その場の雰囲気を壊しました。)
※ kill the vibe もカジュアルな会話で使われます。
kill two birds with one stone
「一石二鳥」
※ 一つの行動で二つの目的を達成することを表す、おなじみのことわざです。
例:I’ll walk to the store so I can get some exercise and do my shopping. I’ll kill two birds with one stone.(運動も買い物もできるように、お店まで歩いて行きます。一石二鳥です。)
まとめ
kill の基本的な意味は「ころす」「死なせる」ですが、日常会話ではさまざまな比喩表現にも使われます。
- kill time:時間をつぶす
- ~ is killing me:~がつらくてたまらない
- I’d kill for ~:~が欲しくてたまらない
- Would it kill you to ~?:~してくれてもいいんじゃない?
- You killed it!:最高だった!
- You’re killing it!:絶好調だね!
- kill the mood:雰囲気を壊す
基本の「ころす」という意味だけで覚えるのではなく、それぞれの表現をかたまりで覚えておくと、会話やリスニングでも理解しやすくなります。
Keep going—you’re killing it! ✨
(その調子!とってもうまくいってるよ!)
🎬 映画やドラマの英語を楽しみたい方へ
今回紹介した kill のような表現は、映画や海外ドラマの会話でも耳にすることがあります。
知っている表現が実際のセリフから聞こえてくると、「今のわかった!」という楽しさも増えてきます。
映画やドラマを楽しみながら、生きた英語表現にも触れてみてくださいね。



