食べ物をしばらく置いていたら、変なにおいがしたり、カビが生えたり、味が変わっていたり……。
日本語では「腐った」「傷んだ」と表現できますが、英語では、食べ物の状態や傷み方によって使う表現が変わります。
今回は、「rotten」「spoiled」「go bad」「stale」「moldy」「rancid」「off」「decayed」「putrid」などの違いと使い方を、例文とともに見ていきましょう。
※本サイトにはアフィリエイト広告が含まれています。どうぞごゆっくりご覧ください。
「rotten」「spoiled」「go bad」の違いと使い方
rotten
「腐った」「腐敗した」
※ 食べ物などが腐敗している状態を表します。
※ 果物・野菜・肉などが腐って、食べられない状態になっている場合などに使われます。
※ 食べ物以外にも、木などが腐っている状態を表すことができます。
例:Some apples have fallen from the tree, and a few of them are already rotten.(いくつかリンゴが木から落ちていて、そのうち数個はもう腐っています。)
例:We threw away the rotten vegetables.(私たちは腐った野菜を捨てました。)
💡 rotten には比喩的な使い方もあり、a rotten person(嫌な人)、rotten luck(ひどい不運) など、「ひどい」「不快な」といった意味で使われることもあります。
spoiled
「傷んだ」「腐った」
※ 食べ物や飲み物が傷んで、食べたり飲んだりするのに適さない状態を表します。
※ 特に食品について日常的に使われる表現です。
※ rotten が「腐敗した状態」を強く表すのに対し、spoiled は食品が傷んで「もう食べられない・飲めない」ということに焦点があります。
例:Don’t drink that milk, it’s spoiled.(その牛乳は飲まないで、傷んでるよ。)
例:The food spoiled because it was left out too long.(その食べ物は長時間出しっぱなしにしていたため、傷んでしまいました。)
💡 spoiled は人について使うと、「甘やかされた」という意味になります。
例:He was a spoiled child.(彼は甘やかされて育った子どもでした。)
※ この場合は、甘やかされた結果、わがままになったという否定的なニュアンスで使われることが多い表現です。
go bad
「腐る」「傷む」「悪くなる」
※ 食べ物や飲み物が、時間の経過などによって良い状態から食べられない状態へ変化することを表します。
※ 日常会話でとてもよく使われる表現です。
※ rotten / spoiled が状態を表せるのに対し、go bad は「悪くなる」という変化に焦点があります。
例:The milk will go bad if you leave it out.(牛乳は出しっぱなしにすると傷むよ。)
例:These bananas are starting to go bad.(このバナナは傷み始めています。)
例:I forgot about the leftovers in the fridge, and they went bad.(冷蔵庫に残り物を入れたまま忘れていて、傷んでしまいました。)
いろいろな「腐った・傷んだ」
stale
「古くなった」「新鮮さを失った」
※ 食べ物が時間の経過によって新鮮さや風味、食感を失った状態を表します。
※ 「腐った」という意味ではなく、パン・クラッカー・お菓子などが古くなった場合によく使われます。
※ 空気やアイデア、ジョークなどについて比喩的に使われることもあります。
例:The bread is stale, but still edible.(パンは古くなっているが、まだ食べられます。)
例:These crackers have gone stale.
(このクラッカー、湿気て古くなってる。)
例:His jokes are getting stale.
(彼のジョークはだんだん新鮮味がなくなってきています。)
moldy
「カビの生えた」
※ 食べ物などにカビが生えている状態を表します。
※ パン・果物・チーズなどのほか、壁や衣類などにも使えます。
例:The bread is moldy, so don’t eat it.(パンにカビが生えているから、食べないで。)
例:I found a moldy orange at the bottom of the bag.(袋の底にカビの生えたオレンジを見つけました。)
rancid
「酸化して嫌なにおい・味になった」「油臭くなった」
※ 主に油脂を含む食品が酸化して、嫌なにおいや味になった状態を表します。
※ 油・バター・ナッツなどによく使われます。
※ 単なる rotten(腐った)とは異なり、特に油脂の劣化を表すのがポイントです。
例:The butter smells rancid.(バターが酸化して嫌なにおいがします。)
例:These nuts have gone rancid.(このナッツは酸化して風味が悪くなっています。)
off
「傷んだ」「味やにおいがおかしい」
※ 食べ物や飲み物の味やにおいなどがいつもと違い、傷んでいるように感じるときに使われます。
※ smell off / taste off の形で、日常会話でも使われます。
※ 「完全に腐っている」と断定するというより、「なんだかおかしい」という感覚を表すのに便利です。
例:This milk smells off.(この牛乳、なんだか変なにおいがする。)
例:The chicken tastes a little off.(この鶏肉、ちょっと味がおかしい。)
💡 Something smells off. は食べ物以外にも使われ、「何かおかしい」「何か怪しい」という意味になることがあります。
例:Something smells off about his story.(彼の話、何か怪しい。)
decayed
「腐敗した」「朽ちた」
※ 時間の経過などによって、物が腐敗したり朽ちたりした状態を表します。
※ 日常的な食べ物の「腐った」にはあまり使われず、歯・木・植物などについて使われます。
※ tooth decay(虫歯・歯のう蝕)のように、名詞 decay もよく使われます。
例:The dentist removed the decayed tooth.(歯科医は虫歯になった歯を抜きました。)
例:Some of the wooden boards had decayed.(木の板の一部が腐っていました。)
putrid
「ひどく腐敗した」「腐臭を放つ」
※ ひどく腐敗し、強烈な悪臭を放つ状態を表す強い表現です。
※ 日常会話で頻繁に使う基本語ではなく、腐敗物などを強烈に描写する場合に使われます。
例:A putrid smell was coming from the garbage.(ゴミからひどい腐臭がしていました。)
例:The garbage smelled so putrid that even the cat wouldn’t go near it.(ゴミがあまりにもひどい腐臭を放っていたので、猫でさえ近寄りませんでした。)
🍎 果物の状態を英語で言ってみよう
果物は、新鮮な状態から熟しすぎたり、柔らかくなったり、傷がついたり、最後には腐ってしまったりします。
英語では、その状態によって表現を細かく使い分けることができます。
fresh「新鮮な」
例:These apples are still fresh.(このリンゴはまだ新鮮です。)
ripe「熟した」「食べ頃の」
例:This peach is perfectly ripe.(この桃はちょうど食べ頃です。)
overripe「熟しすぎた」
例:These bananas are overripe, but they’re perfect for banana bread.(このバナナは熟しすぎていますが、バナナブレッドにはぴったりです。)
※ overripe は「熟しすぎた」という意味で、rotten(腐った)とは異なります。
bruised「ぶつかって傷んだ」「打ち傷のある」
例:The apple is a little bruised, but it’s still fine to eat.(そのリンゴは少し傷んでいますが、まだ食べられます。)
※ bruised は、ぶつけたり圧迫されたりして、果物の一部が変色したり傷んだりしている状態です。必ずしも腐っているわけではありません。
soft「柔らかくなった」
例:The pear is getting soft.(その梨は柔らかくなってきています。)
mushy「ぐにゃぐにゃした」「べちゃっと柔らかい」
例:The strawberries have gone mushy.(イチゴがぐにゃぐにゃになっています。)
※ soft は単に「柔らかい」状態にも使えますが、mushy は形が崩れそうなほど柔らかくなった状態を表します。
rotten「腐った」
例:This apple is rotten inside.(このリンゴは中が腐っています。)
moldy「カビの生えた」
例:One of the oranges was moldy.(オレンジの一つにカビが生えていました。)
🍎 覚えておきたい違い
果物が熟していく流れなら、
unripe(まだ熟していない)→ ripe(食べ頃)→ overripe(熟しすぎ)→ rotten(腐った)
と考えると分かりやすいです。
一方、bruised はぶつけて傷がついた状態、soft / mushy は柔らかさ、moldy はカビが生えた状態を表すため、熟し具合とは別の特徴です。
まとめ
rotten → 腐敗している状態
spoiled → 傷んで飲食に適さなくなった状態
go bad → 良い状態から傷んだ状態へと変化すること
stale → 新鮮さや風味を失った状態(腐ってはいない)
moldy → カビが生えた状態
rancid → 油脂が酸化して嫌なにおい・味になった状態
off → 味やにおいがいつもと違い、傷んでいるように感じる状態
decayed → 歯や木などが腐敗・崩壊した状態
putrid → 強烈な腐敗臭を放つほどひどく腐った状態
「腐った」と一口に言っても、傷み方・原因・強さによって使う単語は変わります。食べ物の状態をよく見て、ぴったりの表現を選んでみましょう。
Keep your food fresh and your curiosity even fresher! 🍎
食べ物は新鮮に、好奇心はもっと新鮮に!


